お客様導入事例 埼玉県草加市教育委員会 様 授業の展開に合わせて、多様な情報を、テンポよく、大画面に映し出すことで、児童の集中力がアップ。「学び合い学習」も促進

児童たちのノートなどの注目させたい情報や柔軟に切り替えたい内容はプロジェクターへ、常に表示させたい情報は黒板へ。
それぞれの特徴を活かした授業が行われています。

RICOH IWBとデジタル教科書を組み合わせた授業。電子ペンで書き込むことで、児童の意識を注目して欲しいポイントに集中させています。

目次

  1. 概要
  2. 課題と効果
  3. 選定のポイント
  4. 導入の背景
  5. 導入の効果
  6. ダウンロード
  7. お客様プロフィールと導入製品

概要

教科書やノートなどの様々な情報を、大画面にテンポよく映し出すことで、クラス全体の集中力を高めると同時に、「学び合い学習」を促進。苦手意識の克服や、学力向上を実現されています。

埼玉県草加市教育委員会様は、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、市内の小中学校に、リコーのプロジェクターとインタラクティブホワイトボード(RICOH IWB)を導入されました。
大画面に映し出される、教材、自分や仲間のノートを起点に、積極的に発言し、意見を交流させる児童や生徒たち。
考える力・伝える力・理解する力を育む、柔軟な授業展開により、学習意欲の向上、学力向上など、様々な効果が生まれています。

課題と効果

導入前の課題

  • 児童や生徒の板書による意見共有は時間がかかり、後ろの席からは読みにくかった。
  • 発表が苦手な児童や生徒もいるため、活発な意見交流に苦労していた。
  • プリント教材の作成など、授業の準備に手間がかかっていた。
  • 以前学んだことを振り返り、知識の定着を図るのに、効果的な手法を探していた。

導入後の効果

  • 児童や生徒のノートを大画面に投影。多様な意見を、効率よく、クラス全員で共有できる。
  • 柔軟な授業展開が可能となり、クラス全体の積極性が向上。苦手意識の克服や、学力向上につながっている。
  • 資料や画像を、そのまま投影。テンポよく画面を切り替えることで、集中力がアップ。教材作成の負担も軽減。
  • 電子ペンで書きこみをした画面を、単元ごとに保存。視覚的に分かりやすい形で、振り返りができる(RICOH IWB)。

選定のポイント

プロジェクター

  • 現場の先生が日常的に活用できる操作性
  • コンパクトで設置場所を問わず、多様な授業スタイルに対応
  • 至近距離から、大画面表示が可能

RICOH IWB

  • 現場の先生が日常的に活用できる操作性
  • 映し出した教材に、直接書き込みが可能
  • 単元ごとに保存でき、再表示も簡単

導入の背景

子ども一人ひとりが、授業の主役。
学び合い学習の充実に向けて、日常的に活用できるツールを求めていました。

草加市教育委員会

教育総務部 指導課
主幹(兼)教育指導係長

渡辺 真一 様

新学習指導要領の実施に向けて、教育現場におけるICT*の活用が、ますます注目を集めています。
埼玉県草加市教育委員会様が、リコーの超短焦点プロジェクターとRICOH IWBを導入された経緯について、教育総務部 指導課 主幹(兼)教育指導係長 渡辺真一様にお話しいただきました。

  • *
    ICT(Information and Communication Technology)は、情報通信技術の略称です。

「かつては、答えそのものや解答のスピードが重視されがちでしたが、現在では、自分の考えを伝え合い、話し合いながら、ともに答えを見つけていくことに、授業の焦点が置かれています。ただ、従来の黒板や紙の教材だけでは、児童や生徒たちを主体としたテンポのよい授業展開は、どうしても難しい面がありました。
こうした課題を改善し、学び合い学習を進めていく上で、ICTの活用は非常に有効だと考えています。そのICTを、限られた場所で使う特別なもの、としてではなく、いつもの教室で、もっと日常的に活用できればと、リコージャパンに相談し、教材やノートを大きく映し出し、適宜、画面を切り替えることで、学びを深めたり、意見の共有を促進できるツールを提案してもらいました。」

リコーの超短焦点プロジェクターとRICOH IWBの、どのような点を評価いただいたのでしょうか。

「ICTの活用は、『目的』ではなく、あくまでも『手段』です。ですから、機器を選定する上では、いかに児童や生徒たちの学びを豊かにできるか、そして、現場の先生が『手段』として使いやすいか、が最終的なポイントになりました。
最初は、プロジェクターの新規導入は考えておらず、大型モニターを検討していたのですが、リコージャパンの、超短焦点プロジェクターとホワイトボードをセットにした提案には、なるほど、と思わせる魅力がありました。第一にコンパクトで、設置や操作が簡単であること。しかも至近距離から大きく映し出せるので、場所を問わず活用でき、ホワイトボードに投影すれば書き込みも可能。モニターにはないこうした機能が、授業の可能性を広げてくれるように感じました。
一方、RICOH IWBは、大画面に教材などを映し出し、その上に書き込みをした状態で保存できることが、一番の決め手でした。現場の先生にも、複数の電子黒板と比較検討していただき、RICOH IWBが一番使いやすいという評価を得て、導入を決定しました。」

現在、草加市内の小中学校において、超短焦点プロジェクターは256台、RICOH IWBは62台を活用いただいています。(2018年2月時点)

導入の効果

ノートを大画面で共有することで、クラス全員が活躍する授業を展開。
クラス全体の積極性がアップし、学力向上につながっています。

草加市立高砂小学校 済陽 多良 先生

プロジェクターの活用開始から約1年。高砂小学校 済陽(わたよう)先生のクラスでは、いきいきと意見を交流させる、児童たちの声が響いています。

「1年前は、本当におとなしいクラスで、発表ができる子は限られていました。児童たちが意見を出し合って、全員で授業をつくっていくような展開は、なかなか難しかったですね。
リコーのプロジェクターが導入された時には、これは面白いことができそうだ、と感じました。プリント教材の代わりに、資料や画像を大画面で映すだけでも、児童たちの興味はぐっと高まりますし、コンパクトで操作も簡単。様々な授業スタイルに展開できる、柔軟性の高いツールだと思っています。」

済陽先生は、プロジェクターをどのように活用されているのでしょうか。その効果と合わせて、お話しいただきました。

「例えば、数直線の応用を学ぶ授業なら、長さの異なる3パターンの図をプロジェクターで投影し、『3つの図は何が違うのか』、『どれくらい差があるのか』など、画面から読み取れること、気付いたことを、それぞれのノートに書き出してもらいます。そして、まずは席の近い子と共有。ある程度、話合いができた段階で、複数の子のノートをタブレットPCで撮影して、プロジェクターで大きく投影。クラス全員で共有します。ノートをそのまま大画面で共有するこの方法なら、黒板に書き写す時間が削減できますし、何よりも、発表が苦手な子も含めて、どんな子の意見も、授業の中心になれるんですね。
こうした経験を通じて、児童たちは、少しずつ発表することに慣れ、うまく話せなくても自然と助け合う雰囲気が生まれていったのだと思います。今では、全員が活躍するような授業を展開できるようになりました。
また、児童たちが答えに迷っている時には、タブレットPCから、ヒントを書き込みます。児童たちは、私の周りに集まってタブレットPCを見てもいいし、同じ内容がプロジェクターでも投影されているので、自分の席で、じっくり考えてもいい。それぞれの個性や理解度に合わせた授業展開が可能となりました。

プロジェクターを積極的に活用した結果、クラス全体の学習意欲が高まり、算数の平均点向上に結び付いています。」

問題も答えも載っている教科書を、最初から開くのではなく、プロジェクターに適宜、情報を投影していくことで、児童の学習意欲が高まります。

タブレットPCからヒントを書きこむ済陽先生と、説明を聞きに集まる児童たち。タブレットPCと同じ内容が、プロジェクターにも投影されています。

電子ペンで書きこみをした画面を、そのまま保存。
単元ごとに管理し、振り返りに活用することで、学習内容の定着につなげています。

草加市立八幡小学校 吉原 祥 先生

八幡小学校は、市内でも特に、ICTの活用が進んでいます。4年生の算数を担当する吉原先生は、RICOH IWBならではの機能を活用した授業を展開されています。

「導入前後で、大きく変わったのは、授業の振り返りですね。
デジタル教科書に、電子ペンで書きこみをした状態のまま、画面の保存ができ、『学びの足跡』が残せること、そしていつでも再表示できることが、RICOH IWB最大の魅力だと思います。単元ごとに保存・管理しておけば、1学期の内容を3学期に振り返ることも、2年生で習ったことを4年生で振り返ることもできる。
学びの過程が書き込まれた教科書を再表示できるからこそ、以前に学んだことを視覚的に確認でき、児童たちも具体的に思い出せるのです。
また、クラスによって授業の進捗にバラつきが出てしまった場合でも、クラスごとに保存・管理をすることで、それぞれの学習状況に合わせた対応が可能です。」

吉原先生は、RICOH IWBだけではなく、プロジェクターも活用されています。今後期待されることについて、さらにお話を伺いました。

「リコーのICT機器を導入した当初から、児童たちに、毎月アンケートを実施しているのですが、『算数が好き』という回答数が、徐々に増加しています。このような効果を持続、向上させていくためにも、校内のICT環境が、いっそう充実していくことを期待しています。
環境が整ってくれば、プロジェクターやRICOH IWBが活躍するシーンは、さらに広がっていくと思っています。」

以前は、模造紙でオリジナルの教材を作成されていたという、吉原先生。
RICOH IWB導入後は、単元ごとに画面を保存し、クリック一つで、以前の画面に戻すことができるので、
オリジナル教材の作成・保管にかかる負担が軽減されています。

ダウンロード

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お客様プロフィールと導入製品

お客様情報

お客様名称

埼玉県草加市教育委員会 様

URL 埼玉県草加市教育委員会
  • 本ページに掲載されている情報は、2018年2月現在のものです。
  • 本ページ記載の会社名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。

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